こんばんは、今井ひとみです!
まだまだ気候の変化が多い時期ですので、くれぐれも身体を労わりつつ
明日からの1週間を過ごしていってくださいね!
では今日のテーマは、
「愛情」と「執着」の違いとは
です。
結構深いテーマですが、ぜひご覧ください。
■執着は何かにしがみついている状態
お付き合いが長くなったり結婚生活が長くなると、「執着」なのか「愛情」なのかわからなくなる方がいらっしゃると思います。
その時に「執着」と気が付く方はあまりいないのではないでしょうか。
「まだ彼のことが好きです」「まだ妻のことを愛しているんです」と仰られる方もいますが、私の目線ではそれは「執着」なのではないかという現実があります。
わかりやすくいうと、「愛情」は相手のために何かをしています。
相手に何かを与えようとしている状態です。
一方で、執着」は自分のために何かをしています。
相手からもらおう、奪おうとしている状態です。
ですが、結果的に自分のためにはならず、苦しくつらい毎日が続いてしまいます。
一緒にいて苦しいのに離れることができない、別れることができない、
これは「執着」である可能性が高い状態です!
まずはそこを基準に考えていただくといいと思います。
彼氏彼女や旦那さん奥さんと一緒にいるのがつらい状態で、さらにここから先も一緒にいてもつらいとわかっていても離れることができないのが「執着」です。
皆さんからのご相談を受けている中でも「つらいです」「苦しいです」と仰るときがあり、その時に「じゃあ相手の方と一緒にいる未来は見えますか?」と聞いても「難しいと思います」という回答がよくきます。
だけど別れることができない、囚われの状態になっているのです。
「愛情」は未来を見ている状態で、与えていくものだから未来にフォーカスが当たっています。
一方、「執着」は過去を見ている状態です。
過去にとらわれていて縛られていたりすることが多いものです。
関係性が良かったあの頃に戻りたいなどと、過去の記憶や感情に縛られてしまっています。
ご相談相手の方に質問すると、「今一緒にいるのがつらい」「これから先一緒にいるのがつらい」「だけど過去のあの時に戻りたい、忘れられません、良い頃に戻りたいんです」と仰います。
その時に「あなたの願いが一つ叶うとしたらどうしますか?」ということを深堀りしていくと、「過去に戻りたいんです、あの頃に戻りたいんです」という言葉がでてくるのです。
相手への「愛情」とかではなく、過去にしがみついている「執着」の状態になっている
時間軸がうしろに向いてしまっているところが大きなポイントです。
■過去に縛られている自分の心を解放するということ
それでは、自分の感情が「執着」と気づいたときはどうしていけばいいのでしょうか。
「執着」は何かにしがみついている状態なので、それを手放していくことが必要です
多くの方は、過去の良かったことにしがみついてそれを放したくないと思っています。
よくお聞きするのは、
「この人以上に自分のことをわかってくれる人はいない」
「この人以上に自分と一緒にいられる人はいない」
という言葉ですが、ここは冷静に考えていただきたいところです。
そのように思う気持ちがダメなことではありませんが、現実的に考えていけばそんなことはないんです。
地球上に80億人いるといわれていて、男女それぞれ40億人ずついる状態なので、
「この人以外に良い人以外がいないわけがない」というのが現実なんです。
「過去にしがみついている」「過去を取り戻したい」ということが現実的に可能なことかを、よく考えてみてほしいのです。
それこそ、タイムマシンがあれば可能かもしれんませんが、現在はありませんので過去のあの時には戻れませんよね。
戻れないにもかかわらず、
戻ろうとしている自分に気付いてほしいんです!
自分が望んでいることは、実現が不可能だということをイメージしていただければと思います。
気付くことができれば、「ここにしがみつくことに何の意味があるのかな?」という発想に転換することができます。
相手が昔のような優しさに戻ってくれるのかと言えば、まず戻ってくれることはありません。
「相手は未来を見ている」
「あなたは過去を見ている」
この時点で話が食い違っているはずです。向いている方向が違うので当然のことかもしれません。過去を向いたまま、相手に対して「過去に戻ってください」ということは現実的に難しいです。
ではどうしたらいいか・・・
過去を手放す、解放する
決して忘れなさいということではありません。
「あなたの心が過去に縛られている状態からを解放してください」ということです。
心を、 「過去」⇒「現在」⇒「未来」 という軸にもっていってほしいのです。
そうすると、自分の望む未来へ進むためには、今何をしたらいいかということが生まれてきます。
過去を向いていると、過去の話をすることになりますよ。
「あんないい時あったよね・・・」など。
未来に向いた上で、あなたがどうしたらいいかということにフォーカスしてほしいのです。
その時に初めて自分が相手に対して抱いている感情が見えてきます。
「執着」している時、自分では自分に何が起きているか見えていません。
一生懸命に色々やっていても自分にかえってこないので、気分が上向かずどんどん「執着」という沼にはまっていき、自分自身が見えなくなってきます。
現在何をしていいかわからないから過去に戻ろうとしてしまう・・・
まずは、現在の自分自身に焦点を当てることが大切です。
「愛情」は周囲が見渡せていて自分の気持ちがクリアになっている状態です。
「愛情」は人に与えようとする状態なので、自分自身が満たされていないと相手に与えることはできません。
「執着」は自分自身が見えていないから相手の気持ちもよくわからず、視界が狭くなっている状態です。
■今日のまとめ
・「執着」は自分のためにしている・・・過去を見ている
・「愛情」は相手のためにしている・・・未来を見ている
・自分自身を見つめ直して心を現在に引き戻す
ここまで読んでみて、「あれ、自分は執着しているかも」と思った方は、まずは過去に囚われている心を解放して、その心を現在にもっていき自分自身と向き合ってみると、
相手を見る目が変わって、自分の心がスッキリしますよ!
そうして初めて、今自分がやるべきことが見えてきます。
自分の心をクリアにすることが大切です。
一度イメージを思い描いてもらい、
心を「過去」⇒「現在」⇒「未来」にもっていきましょう